特色選抜入試について


特色選抜は受けるべきか?

資格要件を満たしていて、なおかつ特色選抜のデメリットに納得できるのであれば、ぜひ受験してみましょう!

 

 

 

特色選抜のメリット

最大のメリットは、なんと言っても高校の勉強を先取りできることです。特色選抜に内定した日から高校の授業が始まるまでの約2ヶ月間、少なくとも毎日3時間予習に取り組みましょう!

 

高校の勉強では「授業が分かる」ことがとても重要なので、2ヶ月間、180時間も予習すると効果絶大です!

 

高校の教科書は教科書取扱店で買えますので、「どうせ高校でもらえるから」などとためらわず、今必要な物は今すぐ手に入れましょう。兄弟や先輩のお下がりでもかまいません。

 

市販の参考書と問題集もあったほうがよいので、実際に手にとって自分のレベルに合った、分かりやすいもので大丈夫です。

 

 問題演習は、まずは基本的なものだけで構いませんので、できるだけ先まで予習することがポイントです。

 

 

 

特色選抜のデメリット

一番のデメリットは、特色選抜と一般入試の受験対策が同時進行になるため、体力的にもメンタル的にも負担が大きくなることです。

 

特色選抜は合格基準がハッキリ分からないので、”すべり止め”として必ず一般入試に合格するように準備を整えることがどうしても必要になります。

 

特色選抜で不合格になった場合、もしショックからの立ち直りに時間がかかると、状況はさらに厳しくなります!

 

一般入試の試験日は、特色選抜の内定発表から半月もありません。

 

特色選抜で内定が得られない場合は残り時間との戦いになります。

すぐに気持ちを切り替え、悔しさをバネにがむしゃらに頑張る強さが必要です!

 

特色選抜の合格基準は、受検者目線ではかなり曖昧なので、納得できない結果になることもありえます。

 

「落ちて当然。受かればラッキー!」と思える人に向いた試験、それが特色選抜入試です。

 

 

 

作文・論文試験は超重要

 

 

文章には受検者の学力や考え方、人柄などがよく表れるため、作文・論文試験は客観的な人物考査に適しています。

 

単に文法的に正しい、形式的な文章を書くのではなく、文章を通して自分の良さを売り込むことが大切です。

 

また、志願理由書と作文・論文、面接には一貫した整合性が求められますので、少々の揺さぶりでもブレず、自分の考えをしっかり述べることが必要です。

 

良い評価を得るためには十分なトレーニングが必要ですので、入試直前にちょっと練習すればどうにかものではありません。

 

夏休みから戦略的に取りかかりましょう!

 

 

 

面接は完璧なのが当たり前 

面接は、作文・論文試験よりも軽く思われがちですが、実はそうではありません。

  

面接のポイントは、「完璧に準備してきたか」です。

 

高校入試がいつ行われるか、どんな内容の質問がされるかは前もって分かっていますから、それに合わせてしっかり準備を整えておくのは当たり前です。

 

当たり前のことがちゃんとできているのか確認するのが面接だと思ってください。

 

しかし、基本的な質問に完璧に答えても高評価にはなりません。それが普通だからです。面接は、しっかりできる人が多いので小さなミスでも相対的に大きなイメージダウンにつながる恐れがあります。完璧以上を目指しましょう!

 

それと、学校の定期テスで準備不足のまま受験して失敗を繰り返してきた人は、あらかじめ日時と出題内容が分かっているテストで結果を出せないという理由から、特色選抜で合格するのはかなり厳しいでしょう。

 

 

学力第一

特色選抜で合格するために必要な条件は、まず、一般入試でも合格できる十分な学力です。学力が高い人ほど早めに合格したいと思う人が多く、受検者の学力は一般入試に比べて高めです。

 

もし、スポーツなどの特技を生かして受検する場合でも、一般入試に合格できる程度の学力が求められます。「学力が足りない人は、たとえ中体連の選手でもとりません」と言い切る特色選抜担当の先生もいます。

 

もし特技を生かして特色選抜入試を受検する場合は、学力不足を補っても余りあるくらいの強みを認めてもらうことが必要です。そこは高校の判断になりますが、すぐにインターハイなどに出られるくらいのレベルが必要でしょう。

 

「あなたよりも学力がある他の受検者を圧倒する、あなたの強みとは何ですか」という厳しい質問に(実際にはこのような質問はされませんが)、自信を持ってもって答えられるのであれば可能性はあります。

 

これは、圧倒的な優秀さで一抜けできる上位数パーセントの人を除き、すべての受検者が覚悟すべき厳しい現実です。特色選抜は限られた枠を大勢で競い合う厳しい試験ですから、早い時期から戦略的に対策を打ちましょう。

 

 

 

出願の資格要件と合否

資格要件を満たすというのは受検申請ができるという意味で、合否とは何の関係もありません。最低合格ラインは、あくまでも「一般入試でも十分に合格できる学力がある」ことです。

 

 

 

志願理由書作成のポイント NEW

志願理由書には、資格要件をどのように満たすのか客観的かつ具体的に書いて下さい。

・学力は実力テストでの平均点を書くこと。中間・期末テストは各中学校で難易度が異なるため一概に比較的できないためです。「現在の学力は実力テストで270点ですが、3月までに300点に到達するよう○○の苦手克服を中心に取り組んでいます」など。

・大会やコンクールなどは正式な名称を省略せずに書きましょう。また、入賞した場合は自分がどのように貢献したのか具体的に書いて下さい。

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合格するための"本当のポイント"

高校入試は入学許可をもらうための行政手続きですので、許可を与える側の立場を正しく理解して、担当者へ配慮する優しさが特に重要です。

 

公務や許認可申請に関する仕事を経験した人なら分かると思いますが、手続きが形式的であっても審査は非常に厳格です。

 

そして、担当者はある程度の裁量権をもっていますが、あとから責任を問われるような案件には消極的です。一度、許認可を与えてしまうと行政側も一定の範囲で責任を負うことになるので当然でしょう。これは高校入試でも同じです。

 

このように、公務(員)の背景を十分に理解して、相手が安心して入学許可を出せるように配慮して対応することが合格への重要なポイントになります。

 

 

 

内定をもらったら

形だけのゆるい復習など一切やらず、とにかく高校の先取り、最低でも英語と数学はどんどん予習しましょう。たっぷり遊んで、 1日6時間くらいは勉強しましょう。

 

6時間×25日×2ヶ月=300時間。高校入学前に300時間も先取りすると、その努力は必ず何十倍もの成果になって戻ってきます。驚きのレバレッジで人生の大儲けができます!

 

中学の復習については、高校の予習でぶち当たったところが弱点であり、それを乗り越えることで自然と復習になるので、あまり大きなウエイトをおかなくて大丈夫です。